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ポスター発表
第26回日本分子生物学会年会(神戸)



発表抄録

演題名
ニホンザル
演題名
Macaca fuscata
発表者 所属
伊佐 正 岡崎区立共同研究機構 生理学研究所
小島俊男、榊佳之 理化学研究所 ゲノム科学総合研究センター
発表者 所属
Tadashi Isa, Department of Developmental Physiology, National Institute for Physiological Sciences
Toshio Kojima and Yoshiyuki Sakaki, RIKEN Genomic Sciences Center
要旨

ヒトの近縁種であるマカクザルは、神経生理学的研究や医学薬理学的研究や感染症などの研究において、ヒトのモデル動物として今後その重要性は増すものと考えられる。特に、ニホンザルは他のマカクザルより知能が高く、複雑な学習課題を実行することが可能であることから、脳科学研究で好んで用いられており、このことがサルを用いた日本の脳研究の発展に少なからず寄与している。

ところがこれまで国内に研究用のニホンザルを繁殖し、恒常的に安定供給するシステムは存在しなかった。そこで本ナショナルバイオリソースプロジェクトでは、国内に研究用のニホンザルを繁殖・供給する事業とその実施にあたってのフィージビリティ・スタディを開始することになった。

また近年、種々の生理現象や薬理作用、疾患発症機序などの分子レベルの解明が進んでおり、
生理学等の分野でも現象の原因となる遺伝子の同定、遺伝子間相互作用機序の解明などが求められている。今後のニホンザルを用いた研究推進のためにはゲノム解析によるゲノム情報の取得が必要不可欠であり、本ナショナルバイオリソースプロジェクトのニホンザルゲノム解析等事業では、BACライブラリーの整備を中心に進めている。

本演題では、ニホンザルの繁殖・供給事業の現況とゲノム解析事業の進展について発表を行なう。


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